プログラム言語よもやま話
私の本業はプログラマーなのですが、プログラミングをする上で様々な言語を使用してきました。
今回は開発経験のある言語について、経験談を交えながら書いていきます。
各言語別に私の独断と偏見に基づいた評価ポイントをつけました。(★1つ〜5つ)
・難易度・・・習得のハードルの高さ。実務に堪え得るレベルになるまでの時間のかかり具合。
・汎用性・・・現在(2014年時点)運用されているシステムで幅広く使用されている。
・流行度・・・現在の新規開発案件でよく採用される言語であるか。
・将来性・・・個人的な予測を考慮して、今後ニーズが増えると予想されるか。
新人研修で初めて習った言語がこれです。フローチャートで一連の処理を習得してから
総仕上げとしてCOBOLで住所録やら新幹線の乗降客数やらを集計して帳票に出力する
プログラミングをしたが、全く要領を得ず、どこから手を付けて良いかも分からず
周囲の同期が書いているソースコードを見よう見まねで何とか作り上げた記憶があります。
正直言って、どえらい業界に入ってしまったと思いました。
こんな状況で1年もつかどうか危ういと思っていたのが今となっては懐かしいです。
その後様々な実務経験の中でもCOBOLで開発する機会はありましたが、
言語の仕様自体は比較的シンプルです。命令の記述が人間の言語(英語)に近いので、
プログラマー以外の人が読んでも内容を理解しやすいという点では
企業向けのシステムでは使いやすい言語だと思います。事実、汎用機を使った業務システムでは
幅広く使われており、webが台頭した現在でも運用されているシステムが多いと思います。
システムのメンテナンスのニーズは未だに根強いのではないでしょうか。
・難易度・・・★★
・汎用性・・・★★★★
・流行度・・・★
・将来性・・・★★
新人研修でCOBOLの後に習った言語。当時はVB6.0の時代でした。
COBOLはMS-DOSの背景が真っ黒で無味乾燥なディスプレイだったのと対照的に、
当時のパソコン経験ほぼゼロの私にとって衝撃的でした。
画面上にウィンドウを表示させてボタンやらテキストボックスやらを配置して
ボタンをクリックしながら処理を記述していくという方法は凄く人間の感覚に素直な感じがして
プログラミングってこんなに楽しく出来るのかと思ったものです。
特に処理を途中で止めて、設定されているデータを確認しながら作業を進められる(デバッグできる)のは
プログラミングに不慣れな段階では大変有り難いものでした。COBOL(MS-DOS)だと処理を最後まで
終わらせないと結果が分からなかったので、
意図しない結果が出たら修正してまた最初から処理し直して、の繰り返しだったのとは段違いでした。
コードの書きやすさはCOBOLと同様に容易です。Microsoft社がMSDNライブラリという
一連のマニュアルや開発環境の仕様を提供しているので、分からない事があればこのライブラリの
ヘルプを参照しながら作っていきました。
プロパティ、メソッド、プロシージャ、オブジェクト、イベントドリブンといった
横文字がやたら出てくるので一見ややこしく感じられるかもしれませんが、
概念を覚えてしまえばそこそこのレベルの開発が出来ると言う点ではそれ程難しくはないと思います。
企業向けのPCは圧倒的にWindowsが幅を利かせていますので、
提供元が同じVBも業務系のシステムでは幅広く使われていました。
最近は殆ど.NETにバージョンアップしているので、6.0が使われる事はありませんが、
Excel,Accessのマクロは未だにvb6.0の時代の文法で書かれているので、
多少は6.0の頃の知識も生かせるかと思います。
・難易度・・・★
・汎用性・・・★★★★
・流行度・・・★
・将来性・・・★