洋楽好きの音盤銘盤

やっぱり洋楽は60年代が格好良い

【音盤銘盤】『プリーズ・プリーズ・ミー』(The Beatles) '63

今回からロックの王道中の王道、ビートルズについて書きます。

時系列にアルバムを紹介していく予定。


プリーズ・プリーズ・ミープリーズ・プリーズ・ミー
(2009/09/09)
ザ・ビートルズ

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『プリーズ・プリーズ・ミー』 言わずと知れたビートルズの1stアルバム。一発録りでライブに近い形で収録したので、どの曲も躍動感があるのが特徴。私が小4の頃、親が聴いている傍らで自分も聴いているうちに慣れ親しむようになった。僕の洋楽初体験の一枚である。

1曲目「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」"I Saw Her Standing There"の"One two three four!!"で僕の洋楽遍歴が始まったと言っても過言ではない。あの弾ける感じは小学生の時に聴き始めた頃から全く変わってない。

最終曲「ツイスト・アンド・シャウト」"Twist and Shout" Johnの声を張り上げすぎて嗄れたヴォーカルは捨て難い。。たった一日でレコーディングを済ませたせいもあるが、当時の勢い、熱気が伝わってくる一曲。

このアルバム、一発録り意外にも今となっては当たり前のことなのかもしれないが、非常に画期的な事が行われている。

それは収録曲14曲のうち、半数以上の8曲がレノン・マッカートニーの2人によるオリジナル曲であるという事。当時はカバー曲か、プロのソングライターが作曲した曲を演奏するのが主流であり、自作曲を自分達で演奏して歌うというスタイルは今までに無かったものである。このスタイルが確立されたのもこのアルバムが最初と言えるだろう。当時の同世代のグループへの影響は計り知れないのは、もはや当たり前と言える。

アルバム全体の曲調は当時アメリカで演奏されていたR&B、ロックンロール、バラード、カントリーなど現在ではオーソドックスなものが多く、今聴いてるとのどかでノスタルジーを感じさせる所も多い。しかし、現在へ通じる歴史的な一枚といって過言ではないだろう。