洋楽好きの音盤銘盤

やっぱり洋楽は60年代が格好良い

【音盤銘盤】『イエロー・サブマリン』(The Beatles) '69

同名アニメ映画のサントラ。ビートルズの曲は前半6曲のみ。後半はプロデューサのジョージ・マーティンによるオーケストラ。


イエロー・サブマリンイエロー・サブマリン
(2009/09/09)
ザ・ビートルズ

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正直な所"Hey Bulldog"だけの為にこのアルバムを買った人が結構いるんじゃなかろうか?いわゆるロックとしてまともな出来なのはこの1曲である。前作「ホワイト・アルバム」とほぼ同時期に作られたのであろうか、ハードなギターソロが目を引くこのアルバム随一の傑作である。

それ以外のビートルズの曲は”Yellow Submarine”が"Revolver"とカブり、”Only a Northern Song”は67年頃のGeorgeのアウトテイク、”All Together Now”は後にサッカーの試合で応援歌として使われた事があるのがめぼしい所かも。”All You Need Is Love”は既にシングル盤としてリリースされた曲。

このように挙げてみるとビートルズの中で最もコストパフォーマンスが低いアルバムのように思えるが、実は意外な大作がある。"It's All Too Much"である。George作の曲でビートルズの中でもそれ程知名度はないけれど、当時のサイケブームと彼のインド音楽指向が絶妙にマッチして壮大な出来に仕上がった佳曲になっている。ホーン・セクションも取り入れられており、彼の野心も垣間見ることができる逸品。