洋楽好きの音盤銘盤

やっぱり洋楽は60年代が格好良い

【音盤銘盤】『サニー・ボーイ・ウィリアムソン&ザ・ヤードバーズ』 (The Yardbirds) '66

Yardbirdsと本場アメリカのブルースミュージシャンとの共演を収録したライヴ盤。歴史に残る様な演奏が聴ける。


サニー・ボーイ・ウィリアムソン&ザ・ヤードバーズ+12サニー・ボーイ・ウィリアムソン&ザ・ヤードバーズ+12
(2002/03/21)
ザ・ヤードバーズ

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1963年12月にロンドン・クロウダディクラヴでのライヴ演奏である。当時、イギリスに滞在中であったシカゴ・ブルースの巨匠、サニー・ボーイ・ウィリアムソンとの共演をYardbirdsは果たす事になる。

デビューして間もないYardbirdsにとってこの日の演奏は極めて貴重なものになったのは言うまでもない。演奏は大物ミュージシャンに遠慮している面もあり、バックグバンドに徹して淡々としている。Claptonのギターも"Five Live Yardbirds"に比べて実に恐縮したような印象を受ける。

しかし、後年ClaptonはJohn Mayall & The Bluesbreakers,Cream,Blind Faith等のバンドを遍歴して、強烈なブルース愛好家として追究する道を歩んでおり、この共演にも少なからず影響を受けたものと見られる。Keith Relfのブルースハープの多彩な表現力の原点もサニー・ボーイ氏に拠る所が大きい。

オリジナルは僅か8曲だが、近年リイシューされた再販盤は同時期のYardbirds単独のライヴも収録されており、盛りだくさんな内容となっている。名うてのブルースマンと共演した名演奏とデビュー当初の初々しい単独ライヴを聴き比べてみるのも一興である。